単純にいい音楽を知ってもらいたいな、という思いからはじめてみたコーナーです。 感想などありましたらどんなことでもいいので聞かせてほしいです。 反応をもらい、それに応えたりしながらつづけていきたいと思っています。 毎回テーマを決めて進めていきます。
第五回のテーマ
『メロディーの絶頂を味わえる曲〜瞬間編〜』です。
by akiyama-yoko
前回にひきつづきメロディーに頂点がある曲にスポットをあてて紹介したいと思います。 今回は頂点が瞬間的なのをあげてみるね。たいていは後半のサビで出てきます。高ぶって思わずメロディが飛び出しちゃう感じなの。 (※前回と今回のテーマは「羊子からの手紙」のエッセイの改訂版です。)
TUCK & PATTI - Time After Time(『Tears Of Joy』より)
CASSANDRA WILSON - Time After Time(『Traveling Miles』より)
CYNDI LAUPER - Time After Time(『She's So Unusual』より)
この曲はきっと君も聴いたことあるんじゃないかな。いろーんな人がカヴァーしてる。
わたしがはじめてに聴いたのはタック&パティのヴァージョンなので、わたしの中では「Time After Time」イコール「タック&パティ」なの。
メロディーの頂点は3分30秒くらいにきます。とっっってもいいカヴァーなの。タックの踊るようなギターとパティの包容力あるヴォーカル。大好き。
君にもぜひ聴いてほしいな。
カサンドラ・ウィルソンの「Time After Time」はあらためて聴き直して「あれ?頂点がない」ってなったの。
でも今まで気づかなかったってことは、つまりいいんだって思ったの。いいんだって。
絶対なんかなくてわたしがメロディの頂点にとても着目してるように、カヴァーする人それぞれ着目するところが違うんだってね。
そしてシンディ・ローパーの原曲なんだけど、頂点が1コーラス目にすぐ出てきちゃうの。これもびっくり。
川村結花 - わたしが知ってる(『Native Colors』より)
この曲はね、とってもシンプルな曲なの。少ない音数、少ない言葉で最大限の効果をあげてるっていうか、わたしもこんな曲作りたい〜!ってくらいいい曲です。 頂点は2分52秒のあたりでくるよ。川村結花さんの強さ、やさしさ、繊細さ…そういうのがぎゅーーっとぎゅーっと凝縮された曲です。
TRAVIS - Why Doesn't It Always Rain On Me?(『The Man Who』より)
この曲が入ってるアルバム『The Man Who』はわたしの愛聴盤。入ってる曲全部いいの。 とりわけこの「Why〜」がやっぱり好きで、この頂点があるからなんだよね。だってとっても快感なんだもの。 3分25秒あたりできます。そしてこの曲の特徴は最後にもう一つ頂点がくるの。こっちは4分00秒あたり。
(2008.4.20)