2011年3月5日、6日。想い続けてやっと想いが叶う時が来た。
秋山羊子さん。僕が大好きなお店と、僕と、一緒に虹を描きにやって来てくれる。
忘れもしない、2006年7月、初めてライブを観たチープサイドという小さな列車のような空間での心が震える感じ。僕は確かその時、「自分の心の裏側を歌われたような気がします」と伝えたはず。彼女の歌声の中に、言葉の中に、創りだすステージの中に、確かに僕を見つけ、そして嬉しく震えていた。
音楽ってその人にとって好きか嫌いかだけなのかもしれない。人からどんなに良いからと勧められた音楽でもどうしても好きになれないことはよくある。僕の場合、音楽を聴くときそのアーティスト自身が好きになれるか、そこがまず非常に重要になる。きっかけは見た目かもしれないし、声かもしれないし、初めて手にしたアルバムのジャケット写真かもしれない。音楽の質がどうかなどは僕にとってはどうでもいい。一旦好きになってしまうとそのアーティストの事がもっと知りたくなり、ずっと寄り添って聴いていく方である。
つまるところ、音楽とは恋であり、恋とは音楽である。
羊子さんの事は尊敬する先輩ミュージシャン、宅嶋さんのブログで知った。宅嶋さんがすすめてくれる音楽は僕の感覚に合っているものが多かったので信頼できた。宅嶋さんは羊子さんを初めて福岡に呼んでくれた人だ。ブログに載っていたジャケット写真に惹かれるものを感じてライブに足を運んだ。そして僕は強く心を打たれた。一生付き合っていくだろうという予感があった。
こんな素晴らしい出会いの機会を与えていただいた宅嶋さんに改めて感謝します。
そう、あの日は確か雨の日だった。終演後には上がっていて、空は曇ってはいたが心の中に虹を描きながら家路についたのだった。今回、羊子さんのライブを開催させていただくにあたりどのようなテーマにするか考えていたところ、そんなことを思い出した。大好きなヒートウェイヴの「地平」という曲の中にある一節、「虹を想い描く」という言葉が思い浮かんだ。
境界線をぼかしていきながら繋がっていく、そんなことがこの歌の中には歌われている。僕の大好きなお店と、大好きな羊子さんと一緒に虹を想い描きたい、そして聴きに来ていただいた方がこれからもどこかで繋がっていって欲しい、そんな想いを込めた。
2日間、それぞれの会場ならではの異なったライブになると思います。お店の空気も含めて感じていただきたいと思っています。
一人でも多くの人に聴いてもらいたいです。お誘い合わせの上、是非聴きに来てください!お待ちしています。
詳細は、http://www.hitsujilabo.com/live.html
2011年2月5日
大橋ラケンロールハウス
武