羊子からの手紙 七十六通目 2014年10月号
先日10月25日のSTAX FREDライヴでは突然の中止で大変ご迷惑をおかけし、ご心配をおかけしました。
栄養失調の為入院をしたのですが今は退院し通院しながら治療を行なってます。
入院当初よりは大分精気を取り戻しつつあります。
こうやってメールマガジンも書けるまで回復しました。
遅れてしまいましたが10月号送らせてもらいますね。
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目次
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1.今月の新曲「カラフル」
2.エッセイichi「さんまの蒲焼き」
3.エッセイni「ワイン造り」
4.エッセイsan「病院の食事」
5.羊子の逆お悩み相談室 回答編
6.羊子の逆お悩み相談室 相談編
7.今月のガツンときた言葉
8.羊子LIVE
9.羊子のアンテナ
10.秋山羊子のアルバム購入方法
11.羊子へのメッセージ
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1.今月の新曲「カラフル」
先月の新曲「あしたのえがお」の感想ありがとうございました。
「今月の新曲」はいつも演奏シーン映像で発表しています。
先月は演奏ではなく、わたしが歌詞に沿ったイラストを描いてる様子で発表しました。
おかげで重ための歌詞が爽やかに伝わった、という感想が多かったです。
でもやはり歌だけで伝わるのが本望なのでもっと努力したいです。
さて今月の新曲は「カラフル」です。
昔学校の先生が「無駄なものなんか世の中にない」と言いました。
私はその時はピンときませんでした。けどずっとずっと心にひつかかってました。
今はその意味が私なりに理解できます。
http://youtu.be/V5j1gLsoGjc（今月の新曲「カラフル」）
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2.エッセイichi「さんまの蒲焼き」
私は母の作ってくれるお弁当がとても恥ずかしかった。
デリカシーに欠けると思っていたからです。
私は一応女の子だ。母の作るお弁当は正直かわいらしさがない。
友達は花柄とか見た目も可愛いお弁当箱。
なのに私のは家の台所に置いてあるようなタッパー。
私が最も嫌だったのは「缶詰のさんまの蒲焼き」が入っていること。
味は好きだったのだけど、一度クラスの男子に「あーさんまの蒲焼き入ってる〜」とからかわれてからはもう嫌でしょうがなかった。
今なら笑って話せるけどその当時は真剣に悩んでいた。
今では母のこういったどこかずれているところにかえって救われることも多い。
あと、看護師だった母が働きながら作ってくれたことに感謝しています。
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3.エッセイni「ワイン造り」
先日実家からぶどうが送られてきた。
美味しいのだけど一粒二粒で、満足してしまって、どうしたものかと考えた末、ワインを作ってみようと思い立った。
ネットで作り方を検索し早速挑戦。
まず水洗いをしてすばらく置く。
そして総からぶどうを全部ばらし、布で搾る。
大きめのブドウ2房から採れたのは約250cc程。
それに砂糖を加える、しかし家に砂糖がないので買った。
そして予定では数日すると発酵してくるはず。
しかし！4日目にしてカビが繁殖。
発酵せずカビてしまいました。
ワイン造りってとてもデリケートなんだなーっと思いました。
それに送られてきたブドウは無農薬のものだったけど、もし農薬をバリバリ使ったブドウならそれで作るワインはちょっと嫌だなぁと造ってみて思いました。
ちなみに私の地元新高円寺にオーガニック・ワイン専門の店「マービィ」があります。
そこまで高価でなく手が届く値段です。そして何よりすーっと飲めて美味しいです。
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4.エッセイsan「病院の食事」
今回入院して衝撃的だったのが病院の食事のまずさです。
食欲が全くわかない内容でした。
どうやったらこんない美味しくなく作れるのかと関心するぐらいひどかったです。
せっかく作ってくださったものをこんなに悪く言いたくありませんが、本当に病院の食事は苦痛だった。
点滴を減らして食べられるようになることが退院の目安だったので、もう必死で食べました。
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5.羊子の逆お悩み相談室 回答編
羊子の悩み相談とそれに対する回答を募集。翌月ナイスな回答を紹介するコーナー。
先月の私のお悩み相談は、
「震災から三年半経ちました。放射能汚染のことが今さらながら怖くなってきました。
どの情報を信じればいいのかもよくわからないし、安易に情報に振り回されるのも嫌です。
まず東京に住んでいて大丈夫なのか？野菜や魚は普通に売られているのを買って食べて大丈夫なのだろうか。
皆さんはどういう風に放射能汚染問題に向き合ってますか？」
というものでした。
今回はテーマが重かったので、もの凄い熱意のこもったお返事の方が何人もいらっしゃいました。
中でも情報に振り回され過ぎず出来るだけ吟味しようという姿勢の方が多かったです。
実際に家族で移住したという方もいらっしゃいました。
全員のメッセージを紹介出来ればいいのですが、字数が限られますのでその中で私が独断で選ばせてもらった4人の方（今月は多め）の回答を紹介させてもらいます。
まずは鯨井真由美さん
「放射能、難しいよね。野菜は果菜類(※かさいるい。ナスやキュウリ、トマトなど)は出ないから大丈夫。魚は内臓は食べない。地物のきのこ、木の実はダメ。とかは気をつけてるよ。」
これはとてもわかりやすくて実用的で選ばせてもらいました。
鯨井さんは食のお仕事につかれているだけあって食の安全に対して敏感な方です。
野呂庸子さん
「東京はここより福島に近いのでご心配でしょう？
風評被害だと言われても、野菜はなるべく西の方の産地を選んでいます。
家族を守るのは自分なので、畑で野菜作りをしています。下手なので、なかなか収穫が出来ませんが・・。
東北の方は大変でしょうね！」
野呂さんは三重在住の方。自分で作るのというのは一番ですよね。
他にも自給自足推進する意見もありました。
山下スキルさん
一部を抜粋しました。
「原発を推進したい人がいる。政治的に都合がいいから、お金が儲かるからです。
反対派はどうか。こちらも過激な発言で不安を煽ったり、非科学的な陰謀論を共有して正義感に浸っている人がたくさんいます。
人は自分の「信じたい」情報を無条件に信じてしまう傾向があります。
冷静に考えれば荒唐無稽(こうとうむけい)な話でも、自分の考えに合っていれば信じて広めてしまいます。
確実な脱原発を進めるには、あくまで科学的な事実に基づいて行動しなければなりません。」
この「信じたい情報を無条件に信じてしまう」というところがとてもドキッとしました。
ホントそうですね。
こもれびさん
「官邸前デモに４〜5回は参加してます。
長野にも福島からの避難して来て生活している人達がいます。
この間は、その避難して来た人達を交えたお話会がありました。
今、福島から避難して来た人と福島に残った人との間で意識の差が広がっているそうです。」
本村さんは長野在住の方です。まず本村さん自身がデモに参加されて行動をされてるということに心を動かされます。
そして「福島から避難して来た人と福島に残った人との間で意識の差が広がっている」という部分も気になりました。
東京に住んでいたミュージシャンで九州に移住した人を何人か知っています。
回答ありがとうございます！
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6.羊子の逆お悩み相談室 相談編
今月の私のお悩み相談ですが、
「体調を崩したせいで眠れなかったり、夜中に目が覚めてしまいます。
あなたは、眠れないときどうしてますか？または眠るために何かよい方法はありますか？」
です。
回答お待ちしています。
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7.今月のガツンときた言葉
「相づちを打っているうちは、相手のことは何もわからない。
相手の要求を受け入れているうちはだれでもあなたに対して感じいい。
ほんのちょっとのことでも否定したり要求したりすると、相手の本当の姿が見えてくる。
そこではじめて対等の付き合いは始まる。
「必要ありません」
と言える人にこそ清潔感は漂う。」
津田晴美『グッドルッキングライフ』より
痛いところを突かれたなーっ、ドキッとしてしまいました。
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8.秋山羊子LIVE予定
「それぞれの太陽 第五回」ゲストは寺田町さん
11/23（日）All in Fun（東京・大塚）
名古屋・三重4days!!
12/4（木）ドレミファといろは（三重・四日市）
12/5（金）valentine drive（名古屋・今池）ワンマンLIVE！
12/6（土）三重県総合文化センター（三重県津市）
12/7（日）HINOKIYA STOVE（三重県度会郡大紀町）
恒例のバースデイ・クリスマスLIVE
12/25（木）鈴ん小屋（東京・池袋）
LIVE詳細はこちらからどうぞ。
http://www.hitsujilabo.com/live.html
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9.羊子のアンテナ
音楽編
エイフェックス・ツイン「サイロ」
この人はトランス界の王様。まずこのまきまきスタイルのジャケット（実物見せる）が嫌なやつオーラムンムン。音楽聴いていると別に変人でも嫌なやつでもいいやって思えてくる。最初は攻撃的な曲が続くけど最後はかなり静かで美しい曲が入っている。まるでジャングルの中の泉みたいで何とも言えないお得感を感じる。
寺田町「DUM SPIRO SPERO（ドゥム・スピーロウ・スペイロウ」
シンガーソングライター寺田町さんの新作。板橋文夫さんのピアノ、瀬尾高志さんのウッドベース、寺田町さんのギター＆ヴォーカルというトリオ。かなりくる作品。3人のアンサブルがとってもいい。特に「渡良瀬」「for you」が感情をゆさぶられてたまらない気持ちになる。寺田町さんは来月の私のイベント「それぞれの太陽 第五回」のゲストとしてお招きします。とても純粋でハートのある人です、故にかなり濃い内容になると私も覚悟しています。もちろん楽しみです。
漫画編
「孤独のグルメ」原作 久住昌之 作画 谷口ジロー
TVでの実写版も話題になっていますが、原作の漫画です。中年の男が独り飯を楽しむ漫画です。知らない街をぶらぶらしてお腹がすいた！もう我慢できない！とその時の直感でふらっと知らない店に入ります。実際に存在する店が描かれているせいもあって、とてもリアル。気分転換におすすめの漫画。
お店編
ラ・ポム
阿佐ヶ谷に先月オープンしたばかりのカフェ・レストラン。ガラス張りの店内は開放感があって気持ちいい。ハンバーグが看板商品で、牛肉の味がちゃんとしてかなり美味しい。お店の方の接客も丁寧でこれから通いそうです。
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10.秋山羊子のアルバム購入方法
『日々はありふれていて残酷で めちゃくちゃに愛おしくて時々ひどく退屈で でもうたいつづけていたい』（2500円）
『指一本で倒されるだろう』（2000円）
『ピラニアの棲む湖』（2300円）
『狂った手』（2000円）
ご購入方法：
1.下記メールフォーム又はメールアドレスまでアルバム名、枚数、お名前、送付先をお知らせください。
2.確認のメールを返信します。そこに代金の振込先をお知らせします。代金は銀行振込でお願いします。送料は何枚でも200円です。
3.ご入金の確認をしたら発送してメールにてお伝えします。
よろしくね。
mail@hitsujilabo.com
http://www.hitsujilabo.com/mail/mail.html
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11.羊子へのメッセージ
「羊子からの手紙」読んでくださってどうもありがとう。感想もらえるとうれしいです。メールアドレスの変更なども送ってくださいね。
メール：
mail@hitsujilabo.com
http://www.hitsujilabo.com/mail/mail.html
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「羊子からの手紙 七十六通目」制作・編集：秋山羊子／HITSUJI LABO
